ピロリ除菌後も胃がんは発生→必ず定期的胃カメラを!|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム

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胃のお話

ピロリ除菌後も胃がんは発生→必ず定期的胃カメラを!

新宿しまだ内科クリニック高林です。

今回はピロリ菌の除菌後に大切なことについての内容です
除菌後の方々にはぜひ知っておいて頂きたいです。

除菌治療はいくつかの胃・十二指腸の病気の発生を抑えることが主たる目的で、特には慢性胃炎(萎縮性胃炎・腸上皮化生)の進行を止め胃がんの発生を抑えることです。しかし、ピロリ菌に感染する以前の状態へと完全に戻すことは難しいです。
記憶すべきことは、

除菌治療イコール胃がん発生がゼロにはならないこと
大切なことは定期的な胃カメラ(内視鏡)検査であること
1年から1年半の間隔での検査をお考え頂きたいこと

上記間隔で内視鏡検査を施行されていれば、もしもの胃がん出現でも、まず早期で捕まえることができます。そしてその多くの場合は低侵襲である内視鏡手術で根治を得ることができ胃を温存できます。
除菌治療後に数年来検査をしていなくても全く問題ない方が多くおられるのも事実です。しかしながら決してそうでない方々が多くおられることも事実です。

胃がんの検診や消化器疾患に関わる専門の医師の間では、
2年間隔の検査では胃がんの根治はできても、外科手術までが必要になる方がでてきてしまうというのが現在の認識です。つまり2年おきの検査でいいですとお伝えはできないということです。

私自身が大学病院に勤務していた頃、2年ぶりの検査で胃がんが見つかり、残念ながら内視鏡手術での根治を得られず、追加外科手術をされた方々を数件経験しました。除菌治療をせっかく行っていても胃を温存できぬ結果となってしまいました。
逆に1年ごとに早期胃がんが見つかってしまっても、
そのたびに内視鏡手術で根治を得ることができ、胃の温存ができた方々も数多く経験しました。特に近年は早期胃がん内視鏡手術症例の多くの方々が、むしろすでにピロリ菌の除菌済みという時代に突入しているのを現場で感じておりました。

このような経験から、私は除菌後の患者様への内視鏡検査は1年半くらい間隔で勧めています。
萎縮性胃炎が顕著、早期胃がん内視鏡手術を複数回経験された方々はより慎重に半年に1回検査をしてまいりました。
かつ、バリウム検査ではなく、早期で胃がんを見つけるために必ず胃カメラ検査をお勧めいたします。

繰り返しになりますが、ピロリ菌の除菌後も胃カメラ検査が大切です。
勧められる間隔は1年半前後です(2年間隔とは申し上げにくいです)

除菌後の胃カメラ検査ご希望の際はぜひ当クリニックへご相談ください。
検査の負担を極力減らす目的で、うとうとと
眠くなる点滴のお薬(いわゆる鎮静薬)を使用した検査も行なっております。あわせてご相談ください。

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よろしくお願いいたします。

新宿しまだ内科クリニック院長 高林英日己