睡眠時無呼吸症候群(SAS)
- 鼾(いびき)がひどい
- 夜間に何度もトイレに起きる
- 起床時に頭痛がする
- 日中に強い眠気や怠さを感じる
- 起床時に疲れを感じる
- 毎日憂鬱である
このような症状が続く時には「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。早めの受診をお勧めします。
検査、治療は保険が適応されます。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠中に無呼吸を繰り返すことで、様々な合併症(高血圧、多血症、心不全など)を起こす病気です。肥満やうまれつき扁桃が肥大している、舌が大きい、鼻炎・鼻中隔弯曲といった鼻の病気も原因となります。顎が後退していたり、顎が小さいことも原因となり、肥満でなくても無呼吸になります。
睡眠時無呼吸症候群の診断・検査
睡眠中の呼吸状態の評価を行います。1時間あたりの無呼吸と低呼吸を合わせた回数である無呼吸低呼吸指数(AHI)を測定し重症度を判定します。以前は入院が必要であった検査は自宅で簡単に実施する事ができます。
- 簡易検査
簡易検査の検査項目は酸素飽和度と呼吸で、動脈血酸素飽和度・呼吸努力・脈拍数・体動・エアフロ―・いびき・体位について調べ、SASの可能性を診断します。AHIが40回以上なら保険適応で治療が可能です。AHIが40回未満だがSASが強く疑われる時には精密検査を実施します。
- 精密検査
AHIが40回未満の患者様の場合、「精密検査」で再度AHIを測定し、20回以上ならCPAP治療に移行します。精密検査では、動脈血酸素飽和度・脈拍数・エアフロー・いびき・呼吸努力(胸部・腹部)・体位・体動の計測と、睡眠の深さと質を測るために、脳波・眼球運動・おとがい筋の筋電図を計測しております。
睡眠時無呼吸症候群の治療
持続的陽圧呼吸療法(CPAP)
簡易検査または精密検査の結果、医師の判断で治療適応となった方は保険適応でCPAP(持続的陽圧呼吸療法)による治療を受けることができます。CPAPは睡眠時に機械で圧力をかけた空気を鼻もしくは口から気道(空気の通り道)に送り込み、気道を広げて睡眠中の無呼吸を防ぐ治療法です。
治療の流れ
CPAPは睡眠時にマスクを着用し、常時空気を送り込むことで上気道の閉塞を防ぐ呼吸療法で、睡眠の質の向上と生活習慣病などの合併症の予防に大きな効果があります。
- CPAP治療の依頼書を医療機関よりゾーンにFAXで送ります。
- 患者様のご自宅もしくは医療機関でCPAP装置の導入についてご説明いたします。
- CPAP治療を開始します。
引用:https://www.sleepzone.co.jp/patient/treatments/index.php
- 生活習慣の改善
- 減量・禁酒・禁煙。まずは生活習慣を見直すアドバイスをさせて頂きます。
- マウスピース
- 舌の固定や下顎を前方に突き出し、無呼吸を防ぐ治療法です。
- 外科的手術
- 扁桃が腫大している場合など外科的な処置が有効な事があります。
適切な診療科にご紹介いたします。