便潜血検査陽性をそのままにした際に起こり得ること|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム

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大腸がんのお話

便潜血検査陽性をそのままにした際に起こり得ること

新宿しまだ内科クリニック高林です。

今回は便潜血検査陽性をそのままにした際の内容です。

前回のコラムは便潜血検査が陽性であった場合に、どのくらいの割合で大腸がんが見つかるかについての内容でした。わが国でがん検診などで便潜血検査で陽性となり、大腸内視鏡(カメラ)検査を施行し大腸がんが発見される割合は2-5%と報告されております。

100人のうち5人見つかるが、逆に95人には検査するもがんは見つからない。
この率をどうお考えになるかではありますが。

以前のコラムにも記載をいたしましたが、G7先進国主要7カ国の中で日本は大腸がん死亡者数および大腸がん年齢調整死亡率が最も高い国です。この背景には便潜血検査陽性の方々が、内視鏡検査へ進まないことが要因のひとつともされております。もちろん便潜血検査さえもその受診率が低いことが問題ではあるのですが(40%前後のようです)。

便潜血検査を受け陽性となるも、
そのままにした際どのようなことが起こり得るのか考えてみましょう。

現在わが国では地方自治体でのがん検診便潜血検査は40歳以上となっています。
大腸がん検診受診率は約 40%
→ 便潜血検査陽性はそのうちの 5-7%
  →このうち大腸カメラを受ける方は 60-70% (= 30-40%は検査に進まず)
    →大腸がん診断に至る方はこのうちの 2-3% 

住民基本台帳によると、2024年1月新宿区の40歳から79歳までの人口は163,171人。
このうちの約40%の方が検査を受け、陽性となるのは約4000人。
このうち大腸カメラを受けずじまいの方は30-40%の1500人前後。
このうち2-3%に大腸がんが見つかる見込みなので、
50人弱においてがんが放置されることになります。

便潜血検査陽性者1500人のうち50人弱が大腸がんを放置。

仮にこのまま経過してしまい何らかの自覚症状を契機に受診され診断となった場合、大腸がん5年相対生存率は59.5%です。診断はついたものの5年以内に命を落とす可能性がその時点で40%という危機的状況に立たされるわけですもちろんこれは大腸がんが放置された場合の過程の話であり、便潜血検査陽性かつ大腸カメラ未検査の方々全員がこういう末路をたどるという意ではございません)
一方、がん検診を契機に大腸がんの診断に至った方々の5年相対生存率は98.6%です。
98.6% VS 59.5% 。早期発見の大切さを物語っております。

便潜血検査陽性となった際には、できる限り大腸内視鏡(大腸カメラ)検査をご検討頂き、万が一のことがあっても十分な根治を得られるようにして頂きたいです。

大腸がんについてご不安な方、
大腸がん検診の便検査で要精査(陽性)になってしまった方、
大腸カメラのご相談をされたい方、ぜひ当クリニックへご相談ください。

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新宿しまだ内科クリニック院長 高林英日己