「胃もたれ」|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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症状別コラム:「胃もたれ」ついてです。
胃もたれとは
食後に食べ物が胃内に長く停滞している感じがし、みぞおちあたりに重たさを自覚する症状です。
食後のきもち悪さや、食欲がわかない症状を随伴することも多いです
胃もたれの原因となり得る病気
・胃炎
・胃潰瘍
・胃がん
・機能性胃腸障害(機能性ディスペプシア)
・十二指腸炎
・十二指腸潰瘍
・十二指腸がん
・膵臓がん
胃は食べものを受け入れるとこれらを混ぜ合わせながら次の十二指腸へ送り出す仕事をしています。この作業は自律神経が統制しています。この統制に不具合が出る、あるいは統制はしているけれども物理的に運搬作業が滞る、このような状態を起こす病気が胃もたれの原因となり得ます。過度なストレス(不安・緊張・プレッシャー)は自律神経の乱れにつながり、結果として司令を受ける側の胃腸で通常の作業リズムを狂わせます(機能性胃腸障害・ディスペプシア)。
・機能性ディスペプシアについては下記リンクからコラムも参考ください
https://naika.clinic/blog/category/機能性胃腸障害/
・検査に異常はなかったけれど、胃の調子が悪い
https://naika.clinic/blog/機能性胃腸障害(ディスペプシア):検査では何/
・機能性胃腸障害(ディスペプシア)の成因と治療
https://naika.clinic/blog/機能性胃腸障害の成因と治療について/
胃がんは胃が作業そのものをできず、食べものの通過がしにくくなる、あるいはできなくなり症状出現につながります。
胃の背側にある膵臓にがんができると、胃壁の外から圧迫し、胃の運動を阻害し胃もたれ症状を誘発することがあります。胃が大丈夫であってもこのような症状が持続する際は、胃の周囲にも目を配ることが重要です。
ピロリ菌は慢性胃炎の原因となり時に胃部の多彩な症状を呈することが知られています。ピロリ菌を除菌治療することでこれらの症状が改善することも知られておりますので、まずピロリ菌の感染有無を調べることも大事です。
・ピロリ菌については下記リンクからコラム(カテゴリーがございます)も参考ください
https://naika.clinic/blog/category/胃のお話/
https://naika.clinic/blog/ヘリコバクターピロリ胃炎/
胃もたれに対する検査
・胃カメラ
食道・胃・十二指腸を直接見てみることで病気がないかを確認できます。必要があれば胃粘膜の一部を採取し行うピロリ菌検査や顕微鏡検査も同時に行えます
バリウム検査
胃全体像を確認できたり、バリウムの排泄状況をリアルタイムでみれるメリットがあります。
腹部超音波(エコー)検査・CT・MRI検査・採血検査・
・腹部超音波(エコー)検査・CT・MRI検査
胃周囲の臓器について問題がないかを検索できます。
・ヘリコバクターピロリ菌検査
保険診療では原則として胃カメラ検査で異常所見がある際に行えます。胃カメラ検査と同時に培養検査が行えます。その他の検査方法では採血検査や呼気テストなどがあります。
・ピロリ菌検査については下記コラムも参照ください
https://naika.clinic/blog/ピロリ菌、いる?いない?どうやって調べるの?/
胃もたれに対する治療
検査で胃腫瘍がある際は、この治療が優先ですので外科的治療を含めた専門的な治療へ進みます。
胃・十二指腸潰瘍、胃炎・十二指腸炎については一定の内服加療で軽快が望めます。
胃・十二指腸潰瘍についてはピロリ菌の関与が大きいので必ず感染有無をチェックし必要であれば、潰瘍治癒後に除菌治療を行います。
幸い、腫瘍やひどい粘膜障害がない場合には機能性胃腸障害(ディスペプシア)の際は胃運動をサポート・アシストする各種薬剤の投与を検討します。どの薬が効果があるかは個人差があり内服後の経過を確認する必要があります。また、検査の項目に記載しましたが、胃もたれ症状は必ずしも胃の問題でな胃ことが多々あります。胃周囲にある膵臓や胆嚢などいくつかの臓器に異常がないかについて必ず注視することを忘れてはなりません。
「胃もたれ」の症状に対する
検査、治療についてのより詳しくご相談希望の方は、
下記webまたはお電話03-6380-1905から受診のご予約ができます。
https://ssc8.doctorqube.com/shinjuku-shimada-naika/
新宿しまだ内科クリニック院長
高林英日己