「便秘」|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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症状別コラム:「便秘」についてです。
「便秘」とは
消化器あるいは内科の学会で統一された診断基準はありません。
これは排便習慣には個人差があるためです。排便習慣がご本人様にとって十分に快適な状況であるか否かが便秘の定義とされています。このため、1日だけ排便がなく腹部膨満感や違和感を自覚され便秘と思われる方もいますし、1週間に1回の排便を周囲の方にそれは頻度が少ないと指摘され初めて便秘かもしれないと思われる方まで様々です。
便秘の原因となり得る病気
大腸がん・過敏性腸症候群(便秘型・下痢便秘混合型)・過腸症・婦人科腫瘍・泌尿器科腫瘍など様々です
大腸へ運ばれてきた内容物は大腸内を通過しながら水分が抜き取られ、ある一定の形状となり直腸へ運ばれます。この過程が妨げられる疾患が便秘の原因となります。
大腸がんは、大腸のトンネル内を占拠してしまうため便が通過しにくくなくなります。症状は徐々に悪化します。また、運搬速度が過度に落ちることで便が滞る病気に過敏性腸症候群があります。
胃や腸は自律神経の指令によりその運搬速度が統制されております。この自律神経が乱れるとその統制が乱れ適切な速度での運搬が行えなくなり便秘症状につながります。
腸に問題がない場合は、腸を取り囲む周囲に問題がないかを確認することも重要です。下腹部から骨盤付近には卵巣や子宮、泌尿器科臓器が存在します。これらに問題が生じた場合近隣の大腸にも影響が生じ便秘を呈することがあります。
また、加齢は大腸の内容物の運搬力や排便時のいわゆるいきみの力が弱くなると言われています。直腸まで到達してもその情報が脳へ伝わりにくくなるとも言われています。このため年齢とともに便秘を自覚する方が増える傾向にあります。
便秘に対する検査
大腸カメラ
便秘症状で必ず否定すべき事は大腸がんです。投薬で経過をみても改善がない際は前向きに検査を検討ください。日本人の大腸がんは増加傾向で先進国の中でも最たる国となってしまっております。あるいは40代、50代となってもまだ一度も大腸カメラ検査を受けていない際も検査を強く勧めます。幸い大腸がんがなくても、いずれがんに変化していく可能性があるポリープ病変の確認や検査と同時の切除につながる可能性もございますので、前向きに検討ください
腹部レントゲン検査・CT検査など
レントゲンで便秘の程度を客観的に評価できますし、CT検査では大腸の周囲の臓器に問題がないかを確認することができます。
大腸癌については下記コラムも参照ください。
・日本人の大腸癌の状況のついて
https://naika.clinic/blog/「日本人の大腸がん」の現状%E3%80%82男性12人にひとり、/
・大腸癌大国となってしまった日本の状況について
https://naika.clinic/blog/日本は大腸がん大国%E3%80%82各国との比較/
・便潜血検査をそのままにしてしまうと・・・について
https://naika.clinic/blog/便潜血検査陽性をそのままにした際に起こり得る/
「便秘」の症状に対する
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新宿しまだ内科クリニック院長
高林英日己