大腸カメラ(内視鏡)検査① 胃カメラとの違い|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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大腸がんのお話
大腸がんのお話
新宿しまだ内科クリニック高林です。
今までのコラムで大腸内視鏡検査をお受け頂くことがとても重要であることをお伝えししてまいりました。
今回は大腸カメラ検査がどんな検査なのかについての内容です。
2回にわけてご説明します。
検査前の準備など、胃カメラと比較しながら説明いたします。
検査については当クリニックのHPにも説明があります。下記からアクセス頂きご参考ください。https://naika.clinic/medical/colonoscopy.html
大腸は食べものが通る最後の臓器として位置しております。
食物が消化、栄養が吸収され、最後残った泥状のものが大腸のはじまりの盲腸へ流れ込み、時計周りに一周しながら水分を抜き取り、ほど良い便を形成していき、直腸に到達し排便に至ります。常に便が通過および停留している臓器になります。
胃カメラ(内視鏡)との違い
① カメラ(内視鏡)の入口=挿入が口からではなく、お尻(肛門)から
② 検査前に準備が必要=大腸に停留している便を検査前にキレイに洗い流す準備
③ 腹部違和感や疼痛の自覚頻度
①
大腸の観察は胃カメラのように口からは届きませんので、お尻(肛門)から大腸カメラを挿入し食物(便)が通る道を逆行して半時計周りに盲腸まで進みます。そして大腸カメラをゆっくり引き抜きながら観察をして戻ってきます。
始まりの部分がお尻であるが故に、羞恥心や気が進まないこともあるかと思います。お気持ちはよく分かります。しかし医療者目線からは観察する部位のひとつとしての認識しかございませんので、過度にナーバスにはならなくてもよろしいかと思います。
②
胃カメラは朝食さえ抜いてもらえれば午前中に検査ができます。しかし大腸は前述の通り、常に便が停留している臓器であるので、お食事を抜くだけでは検査ができません。腸に残っている便を洗い流す作業が必要になります。
このため前日夜に錠剤のお薬、検査当日数時間前から液体の下剤を内服いただきます。これによりいわば半強制的にお手洗いに向かう状況となりますが、大腸内が綺麗に洗い流されます。
詳しくは当クリニックの説明ページ下記も参照ください
https://naika.clinic/medical/colonoscopy.html
③
胃カメラも少なからず不快できつい検査であると承知しております。大腸においてもそれは同様で、長さや曲がりの角度具合は胃よりも個人差があります。5分もかからず肛門から盲腸まですんなり到達する方もいれば、20-30分を要してようやく盲腸まで到達する方もおられます。稀に到達できないこともあります(曲がりが強い、過腸、癒着、痛みなど理由は様々です)。このことを事前に想定することはやや困難です。
当クリニックでは、できる限り苦痛を少なく検査を受けて頂けるように点滴での鎮静薬を使用しております。効果としてはウトウトと眠る感じになります。全身麻酔ではないので完全に眠ってしまうわけではありませんが、検査後お伺いすると、全く覚えていない、何となくうっすら覚えている程度ですという感想が多いです。検査にご不安がある際は無理なくそのような方法でお受け頂くのがよいと思います。
次回大腸内視鏡検査についてもう少し詳しくご説明を記載いたします。
大腸がんについてご不安な方、
大腸がん検診の便検査で要精査(陽性)になってしまった方、
大腸カメラのご相談をされたい方、ぜひ当クリニックへご相談ください。
下記webまたはお電話03-6380-1905から受診のご予約ができます。
https://ssc8.doctorqube.com/shinjuku-shimada-naika/
新宿しまだ内科クリニック院長 高林英日己