大腸ポリープを切除した後の注意事項|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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大腸ポリープのお話
大腸ポリープのお話
新宿しまだ内科クリニック高林です。
今回はクリニックでの大腸ポリープ切除後についてです
前回はクリニックで行っているポリープの切除についてご説明いたしました。
今回は治療後の注意事項になります。
コールドスネアポリペクトミー(cold snare polypectomy)という方法でポリープを切除した際の写真になります。ポリープがあった大腸表面部がそぎ取られた様に粘膜が欠損します
この方法は幸いまず合併症は起きないとされています。可能性があるのは治療部位からの出血になります。治療したところはそのままになりますので、お食事が再開されると大腸の中には食物の消化物が再び通過し始め物理的な刺激が加わります。また治療部位も含め大腸は伸びたり縮んだりする動きをしますので傷も静置しているわけにはいきません。
とはいえ、術後の出血は過去の報告では極めて低いとされています(0.1%ほど)。
私自身も以前の施設も含めてもひとりもこの処置を行った後に出血で来院されてしまった経験はございません。しかし可能性はゼロではないため、お手洗いに行かれて真っ赤な血が流れでくる様な際は術後出血と思われ、治療部位への大腸内視鏡での止血処置を有することがあります。必ず医療機関へご相談ください。
また、出血を助長させる可能性があることとしては、
アルコール摂取、湯船に長い時間つかる、激しい運動、
などが挙げられております。どれも血流がよくなるためと言われています。
しかしながら、科学的な根拠のあるデータは私自身は持ち合わせておりません。おそらく避けた方がよろしいとしか申し上げられません。
また、出血が起こり得る時期がど治療後どのくらいまでかとなると、こちらも科学的な証拠のある明確な日数はまだ不明です。一般的には10日-14日前後とされています。大きなポリープの内視鏡切除治療(内視鏡的粘膜切除術: EMR) においては私自身は2週間後に出血された方を経験しています。
不確定な言い方にはなりますが、注意すべきことは術後の出血です。お手洗いで真っ赤な血液がどさっと出た際は医療機関へ必ずご相談ください。しかしながらその頻度はかなり低いです。
治療後数日間はアルコール摂取を含めた上記注意事項を遵守されるのがよろしいかと思います。
大腸ポリープについてご相談、
大腸カメラのご相談をされたい方は、ぜひ当クリニックへご相談ください。
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新宿しまだ内科クリニック院長 高林英日己