萎縮性胃炎|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム

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萎縮性胃炎

疾患別コラム:萎縮性胃炎

萎縮性胃炎とは

主にはヘリコバクターピロリ菌により、胃の粘膜が慢性的な刺激を受け破壊されていく病気です。
時間経過とともに固有胃底腺が失われ腸上皮化生とよばれる変化を経て、胃のひだが消失し薄い感じの胃にみえてきます。胃の出口側である前庭部から口側にむかってその変化が起きてきます。
時間経過とともにその範囲は広がります。萎縮性胃炎は胃癌の発生母地となります。
ピロリ菌以外の原因として自己免疫、化学物質(胆汁・NSAIDs)・他の疾患(サルコーイドーシスやクローン病)の影響があります。

症状

特異的な症状はありません。胃もたれや胃痛などの原因となっている可能性はありますが、多くの方は感染していることでの自覚症状はないことがほとんどです。

必要な検査

胃カメラ:
胃の粘膜を観察することでわかります。萎縮性胃炎所見が疑われる場合はピロリ菌感染有無の検査を行います。

治療方針
萎縮性胃炎を進行させないようにするため、ピロリ菌感染を伴う場合は内服による除菌治療を行います。
除菌の有無にかかわらず、胃癌リスクがあるため定期的な胃カメラ検査が推奨されます。
定期的な期間としては、長くても1年半が目安です。2年間をあけると、見つかった胃癌が早期胃癌ではなく進行胃癌で見つかることがあるからです。もちろん根治には至る病期がほとんどですが、進行胃癌の治療は外科手術ですので胃の大半を失うことになります。早期の範囲であれば内視鏡手術で根治を目指せ、臓器温存だけでなく身体への侵襲もかなり軽減できます。

「萎縮性胃炎」について、
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新宿しまだ内科クリニック院長
高林英日己