進行胃癌|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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「疾患でさがす:胃の病気」
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進行胃癌
進行胃癌とは
胃癌のうち、癌の深さが第3層目である筋層あるいはそれよりも深い部位まで浸潤している状態のものになります。粘膜の深層に多くあるリンパ管への浸潤や血管への浸潤の可能性も高くなり、胃周囲に広がりかけていることが多くなります。肝臓や腹膜など他の臓器へ転移していることもあります。
症状
食欲低下、体重減少、胃部不快感、胃痛(心窩部痛)、嘔気、下血(黒色便)など。
早期胃癌では症状を認めることは少ないですが、進行胃癌では何かしらの症状を認めることが多く、自ら調子が悪いということで来院されることがほとんどです。胃もたれや胃痛、気付けば食欲が落ちていたり、数ヶ月で体重が3-4kgほど痩せてしまったりして家族が心配して連れてくることも多々あります。あるいは吐血、下血を契機に救急搬送され診断がつくこともあります。
必要な検査
胃カメラ・CT検査・血液検査など
胃カメラでは胃内の状態を確認し、腫瘍の一部を採取し顕微鏡検査(病理検査)で確定診断を行います。
CT検査では胃周囲および他臓器への転移有無を確認します。
血液検査でも補助的診断が行えますし全身状態を把握することにつながります。
進行癌においては様々な検査で全身評価をすることが必要になります。
今後の治療方針を決める上で、癌のステージ(1~4)のどこに位置しているのかを調べる検査が必要となります。この検査の中心はCT検査になります。
治療方針
癌のステージにより治療方針は決まります。
ステージ1B以上、つまり内視鏡治療が適応外となる全ての方が該当します。
他の臓器への転移がないステージ3までの場合は外科手術。
他の臓器への転移があるステージ4以上は原則手術適応はなく抗癌剤治療の選択となります。
また、外科手術の結果でわかる胃周囲の状況によっては術後の追加抗癌剤治療を行うこともあります。
近年の胃癌への抗癌剤治療においては、めまぐるしく新薬が登場してきています。
遺伝子検査などで、どの薬剤が最も効果を得ることができそうか事前に調べた上で、治療のメニューが考案されるようになってきています。今後数年間も胃癌の抗癌剤は大きく変革すると思われます。
「進行胃癌」について、
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新宿しまだ内科クリニック院長
高林英日己