「下痢」|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム

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「下痢」

症状別コラム:「下痢」についてです。

「下痢」とは

あえての記載は不要かとは思いますが、便の性状が有形性ではなく水に近い状態になっていることを指します。
どのくらいで下痢という定義はございません。

「下痢の」原因となり得る主な病気
 代表的な疾患をお示しします。

・感染性腸炎(ウイルス性・細菌性) 詳しくはこちらのコラムへ https://naika.clinic/blog/感染性腸炎/
・大腸がん
・炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病・ベーチェット病)
・過敏性腸症候群
・薬剤性腸炎
・好酸球性胃腸症  など

下痢症状の多くは感染に伴う病気が最多です。ウイルスや細菌がその主たる原因でいわゆる食中毒の原因菌もそのひとつです。多くの場合で下痢以外にも、発熱や腹痛、嘔気症状を伴いますが、数日で症状のピークを迎え、その後自然に軽快していきます。
しかし、逆に長期間持続している際は感染性腸炎以外を考慮する必要があります。腸が傷むことで消化吸収に不具合が生じる炎症性腸疾患と呼ばれるいくつかの病気、大腸がんでも長期間の下痢症状を認めることがあります。これらの病気は大腸カメラ検査を行わないと診断がつきません。数日経過しても改善してこない下痢症状の際は大腸カメラ検査を勧めます。血便や体重減少を伴っている際はなおさら検査を前むきにお考えください。
幸いにして大腸カメラで全く異常が見出せなかった際は過敏性腸症候群という病気が考慮されます。消化内容物を運搬するスピードが不適切な際に起こります。胃や腸の運動の司令塔である自律神経の乱れの結果、腸が過剰なスピードで内容物を運搬してしまうことで便が適度な有形になる前にゴールである直腸に到達し下痢症状を起こします。過敏性腸症候群は過度なストレスがかかっている時期や場面、ある特定の環境において症状が出現しやすいことが知られています。しかしながら大腸カメラ検査で異常所見がないということが診断基準となっていますので、ストレスと決めつけずに長期間の下痢症状の際には前向きに大腸カメラ検査をお受けください。

「下痢」に対する検査

採血検査・便細菌培養検査・大腸カメラ検査など。
病状の期間や程度に合わせて必要な検査を組み合わせて下原因検索を行います。数日以上持続している、血便を伴う、顕著な腹痛を有するなどの際は緊急度も高くなりますので受診をご検討ください。

 

「下痢」の症状に対する
検査、治療についてのより詳しくご相談希望の方は、
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新宿しまだ内科クリニック院長
高林英日己