機能性胃腸障害:検査は異常がなかったけど、消化器症状でお困り|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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機能性胃腸障害
機能性胃腸障害
新宿しまだ内科クリニック高林です。
機能性胃腸障害(ディスペプシア):Functional dyspepsiaとよばれる病態についてです。
患者様からも上記についての質問を頂くこともあり、近年疾患の概念の定着が広がってきていると思います。
今回はどの様な症状を有する病態なのかについてご説明します。
この病気・病態については、世界的な定義と日本の定義がありますが、それを話しますと堅い話になりますのでざっくりと説明したいと思います。
ひとことで言いますと、各種検査結果で問題はなかったけれども消化器症状を有する疾患のひとつです。
訴え方も様々です。代表的な主訴としては、
胃がもたれる
胃が重たい
すぐにおなかがいっぱいになる
食べると気持ち悪くなる
みぞおちの辺りが痛い
食欲がわかない
などでしょうか。繰り返しになりますが、機能性胃腸障害の診断で重要なことは、器質的疾患がないことです。具体的には、胃十二指腸潰瘍やひどい胃炎、胆石症、慢性膵炎、さらには胃癌や膵癌など、上記症状を呈する可能性がある疾患がそれぞれ否定的であることです。これらを否定するためには医師の診察のみならず、可能であれば胃カメラやCT検査やエコー検査、採血検査などが客観的評価の材料にはなります。
実際の現場ではすべての方々にひとつずつの検査をすることが難しい現状であり、これを踏まえた日本のガイドラインでは内視鏡検査がなくとも疑わしい場合は診断を下して治療を開始することもできるとなっています。
では、なぜどこにも悪いところがないのに病院に相談されるまでの自覚症状を呈するのでしょうか。
次回そのあたりの内容についてお話ししたいと思います。
機能性胃腸障害(ディスペプシア)と診断された、
他医療機関で検査をして問題ないと言われたが、症状があってお困りである、
そのような方はぜひ当クリニックへ来院頂き一緒にご相談しましょう。
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新宿しまだ内科クリニック院長 高林英日己