「胸やけ」|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム

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「胸やけ」

症状別コラム:「胸やけ」ついてです。

胸焼けとは

食べたものや、主に胃酸を中心とした消化液が胃内から食道側へ逆流することで感じる違和感を指します。
焼けるようなヒリヒリ感、イガイガ感、しめつけ感、すっぱさや苦さのこみあげ感、など表現にはかなり幅があります。また、症状が睡眠中にひどい際は不眠の原因にもなり得ます。

胸やけの原因となり得る病気
・逆流性食道炎   https://naika.clinic/blog/逆流性食道炎/

・食道裂孔ヘルニア https://naika.clinic/blog/食道裂孔ヘルニア/
・好酸球性食道炎  https://naika.clinic/blog/好酸球性食道炎/
・胃手術後
・胃がん

症状の主たる原因は胃酸の食道内への逆流です。胃は粘液を出して胃酸から胃の表面粘膜を守っていますが、食道は丸裸です。このため消化液である胃酸や十二指腸内の腸液や胆汁や膵液が食道まで逆流すると食道粘膜が損傷し、あるいは損傷はしなくとも不快感の自覚につながります。食道と胃の接合部の閉じ具合がゆるまる、あるいは広がってしまう食道裂孔ヘルニアや、胃の手術後の方などは解剖学的にこの逆流の程度が増すために症状増悪の原因となり得ます。

食道は胃に食べ物を運ぶパイプですが、この運搬する機能が落ちてしまうと、逆流してくる内容物を胃内へ押し返せず症状が出現する原因のひとつになり得ます。また、胃がんのように食べものが胃内を通過しにくくなる病気では、過剰に胃の圧が高まってしまい逆流を誘発し症状が出ることがあります。
胃の手術をされた方は、それまでの解剖学的構造が変化し、特に、胃の奥側の切除(幽門側胃切除)をされた後には、腸液も容易に逆流することに加え、食事が胃内に長く滞りやすく、胸やけ症状を起こしやすいです。

この他、肥満やまえかがみの姿勢、喫煙、過剰な食事摂取など、体型や生活スタイルも症状の一因と言われています。

胸やけに対する検査

胃カメラ。
食道の粘膜の状況を確認できます。食道と胃の接合部の閉じ具合の程度も確認できます。好酸球性食道炎など粘膜を採取して病理検査が必要な病気の診断も可能です。
その他には食道内の胃酸逆流の程度をモニタリングする検査などがあります。

胸やけに対する治療
消化液、主には胃酸の逆流に伴う場合は胃酸の分泌を下げる内服薬を使用します。近年は以前に増して症状を緩和できる薬が登場しておりますので、多くの方々をこのグループの薬で軽快をします。中には症状緩和に難渋することもありこの際は複数の内服薬を併用します。
また、生活上でも食後にすぐ横にならない、就寝前には食事を取らない、前かがみになりやすい動作や作業を避ける(特には食後)、肥満の改善、禁煙など生活習慣への介入も治療になります。

「胸やけ」の症状に対する
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新宿しまだ内科クリニック院長 高林英日己