大腸癌|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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疾患別コラム:大腸癌
大腸癌とは
日本では大腸癌患者数は増え続け、男性は12人にひとり、女性は10人にひとりが罹患する可能性のある病気となっています。大腸癌で亡くなる方は、男性においては前立腺がんに次いで2番目に、女性では最多となっています。そうなる前段階での対策が急がれている病気であります。
日本人の大腸癌事情についてはこちらのコラムをぜひお読みください
https://naika.clinic/blog/「日本人の大腸がん」の現状%E3%80%82男性12人にひとり、/
https://naika.clinic/blog/日本は大腸がん大国%E3%80%82各国との比較/
健診においては便潜血検査で大腸癌の可能性を調べます。陽性になった際は必ず大腸カメラ検査を行なってください。症状が出る前に大腸癌を捉えることが非常に重要です。
職場健診や市町村のがん検診あるいは人間ドックで診断がついた方々の95%前後は5年後も元気に暮らされています。しかし、症状が出た状態で診断がつくと、その後5年での生存率は60%前後まで一気に低下します。早期での発見に努めることがとても大切です。
https://naika.clinic/blog/大腸がん、診断のきっかけ別5年相対生存率%E3%80%82がん/
症状
初期においては症状はありません。
進行してくると、便秘症状、便に血液が付着する、下痢症状、腹痛、体重減少、食欲低下などを認め始めます。
進行癌となると、上記症状で病院に自ら受診される方が多くなります。各種症状に加え、数ヶ月で体重が3-4kg落ちたなど家族に連れて来られるケースもあります。時に血便や腸閉塞で救急搬送され診断がつくこともあります。
必要な検査
・大腸カメラ:
早期であってもなくても診断は大腸カメラによる観察と、病変を一部採取して顕微鏡検査(病理検査)を行うことで確定診断をつけます。
・大腸の周囲や他の臓器への転移の有無を精査するにはCT検査が主に用いられます。
治療方針
治療方針が癌のステージによります。癌が大腸にとどまっていることが予想される際はどの辺の深さが重要になります。ごく浅いところまでであればリンパ管浸潤はなく大腸局所にとどまっていることが予想され内視鏡手術が適応になることもあります。しかし深く入り込んでいる、大腸周囲のリンパ節へ転移している可能性がある、他の臓器へ転移しているなどは内視鏡手術は不可です。外科手術か抗癌剤治療になります。
内視鏡手術が適応になるステージ0の場合は、内視鏡的粘膜切除術(EMR)や内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が用いられます。
ステージ1,2,3の場合は外科手術となります。
他臓器への転移があるステージ4の場合は原則化学療法になります。
大腸癌の化学療法については近年大きく前進し多くの選択肢と治療効果を得られるようになってきています。遺伝子検査などを行い効果が得られやすい薬を選択し、種類は多岐にわたり専門的な知識を持った医師のもと選択的な治療が進められています。
「大腸癌」について、
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https://ssc8.doctorqube.com/shinjuku-shimada-naika/
新宿しまだ内科クリニック院長
高林英日己