腸内フローラを調べて自分自身に合った腸活をしてみませんか?|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム

  • Googleマップ
  • Instagram
  • x
  • 〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目26−13 新宿中村屋ビル 3階
  • JR「新宿駅」東口より徒歩2分、東京メトロ丸の内線「新宿駅」A6出入口直結

03-6380-1905

当院の検査

腸内フローラを調べて自分自身に合った腸活をしてみませんか?

腸内フローラ(腸内細菌叢)は、私たちの消化吸収や免疫機能、さらには生活習慣病やメンタルヘルスにまで深く関わる「もう一つの臓器」とも呼ばれる存在です。人間の腸内には、約1,000種類、約100兆個もの細菌が息づいており、その群生がまるで花畑(フローラ)のように見えることから「腸内フローラ」と名付けられました。近年、テレビやSNS等で「腸活」という言葉が一般化し、健康や美容のために発酵食品を積極的に取り入れる人が増えています。

しかし一方で、溢れる情報に翻弄され「自分のお腹に本当に合う食品がわからない」と悩む、いわゆる「腸活迷子」が約2000万人にものぼるとの推計があるようです。健康な体づくりの第一歩は、まず「自分自身の腸内環境を正しく知ること」から始まります。

当クリニックでは便を提出するだけで検査が可能となる、プレメディカ社製のFlora Scan®を腸内フローラ検査として導入しました。

Flora Scan®(フローラスキャン)は京都府立医科大学、摂南大学、株式会社プリメディカの三者共同研究によって得られた国内有数規模の日本人腸内細菌叢データベースを用いた検査サービスで、16の臨床研究で得られた合計1,803名分の日本人の健常者と疾病有病者の腸内細菌叢データを統合解析しています。

1. 腸内フローラが健康を左右する仕組み

私たちの腸内には、大きく分けて「善玉菌」「悪玉菌」「日和見(ひよりみ)菌」の3つのグループが存在します。

  • 善玉菌:乳酸菌やビファズス菌に代表される菌で消化吸収を助け、免疫細胞を活性化して体を守ります。
  • 悪玉菌:腸内で物質を腐敗させ、毒素を出して体の不調や老化を招く原因となります。
  • 日和見菌:腸内細菌の約7割を占める最大のグループで、善玉菌と悪玉菌の「優勢な方」の味方をします。

理想的なバランスは「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」の比率と言われています。善玉菌が優勢な状態であれば、日和見菌も体に良い発酵活動を行いますが、食生活の乱れやストレス、加齢などによって悪玉菌が増えると、日和見菌も一転して体に有害な腐敗活動を始めてしまいます。

また、近年の最先端研究により、腸内フローラは単なるお腹の調子(便秘や下痢)だけでなく、糖尿病、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病をはじめ、がん、うつ病などの精神疾患、認知症、アレルギー、肥満など、全身の多様な疾患と密接に関連していることが解明されつつあります。

2. 日本人特化型の腸内フローラ検査

これまでも国内で腸内フローラを解析する検査は存在しましたが、その多くは欧米人のデータを基準に評価されていました。しかし、食文化や生活習慣、遺伝的背景が異なるため、欧米人と日本人では腸内細菌の構成が大きく異なります。例えば、伝統的な和食を食べてきた日本人の腸には、海藻を分解する特定の菌や、健康長寿に寄与する菌が豊富に含まれるといった特徴があります。

Flora Scan®が従来の検査と一線を画す最大の理由は、国内有数規模の「日本人」の腸内フローラデータベースをベースに構築されている点です。また医学的な研究(学術雑誌『Microorganisms』に掲載)に基づき日本人の腸内環境を正しく評価できるように開発されており、海外基準のデータでは見えなかった日本人特有の腸内フローラを解析・評価することが可能になりました。

3. Flora Scan®でわかること

Flora Scan®で腸内フローラ検査行うと、網羅的なレポートを通じて以下の重要な事実が明らかになります。

① 腸内細菌のバランスで「5つのフローラタイプ」に分類

日本人の腸内細菌の種類や存在比率をベースに、お腹の環境をA〜Eの5つのタイプ(エンテロタイプ)に分類します。

自分のタイプを知ることで、これまでの食生活の傾向や、今後の「目指すべき理想のバランス」が明確になります。ちなみに、健康な人に多いのは「Type B」や「Type E」といった特定のタイプであることが分かっています。

② 各種疾患(生活習慣病や病気)との関連性評価

医学的背景を取得したデータベースを用いているため、自分の現在の腸内環境がどのような病気のリスクと関連性が強いかを評価できます。

  • 関連性がわかる生活習慣病:高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症
  • 関連性がわかる病気:炎症性腸疾患(IBD)、機能性胃腸症、肝疾患、心疾患、精神疾患、内分泌疾患

研究データによると、特定の腸内フローラタイプでは、炎症性腸疾患(IBD)のオッズ比(発生しやすさの指標)が、最も健康的なタイプに比べて約27倍も高くなるケースがあることが明らかになっています。病気そのものを早期発見する診断ではありませんが、自分のリスク傾向を数値化して捉えることで、「将来の病気を未然に防ぐ生活習慣の改善」に取り組む事が可能となります。

③ 「善玉菌・悪玉菌」の保有量と日本人平均との比較

町内に保有する体に良い影響を与える「ビフィズス菌」・短鎖脂肪酸を作って免疫を支える「酪酸産生菌」などの有用菌や、減らしたい悪玉菌の割合を知ることができます。
これらを日本人の平均値と比較して評価することで客観的にご自身の腸内環境の良し悪しを把握する事ができます。

4. 検査の具体的なステップ

大腸カメラなどの内視鏡検査とは異なり事前準備は不要です。自宅で便を採取し検体をポストに投函するという非常にシンプルなステップで検査が実施できます。

【ステップ 1】 検査キットの購入

簡単な診察の後に受付で検査キットが購入可能です。診察料は検査費用に含まれます。

【ステップ 2】 アカウント登録・受検コード登録

ご自宅でキットを開封し、検査手順書に従ってWeb上のユーザーサイトに会員登録します。検査結果を「紙の結果レポート」で希望される場合は、同封された紙レポート発行申込書を記入し検体送付時に封筒に同封して下さい。

【ステップ 3】 自宅で採便・ポストへ投函

キットに同封された「再便・検体提出の流れ」を参考に自宅トイレで排便の際に採便し、専用の容器に入れて返送用封筒で郵便ポストへ投函。

※生理中や血便の際は、血液が混ざると正確な解析ができなくなる可能性があるため、可能な限り平常時に近い状態での採便が推奨されています。

【ステップ 4】 約4〜6週間後にWeb上で結果確認

測定機関での解析を経て、スマートフォンやパソコンのマイページからいつでも詳細なレポートを閲覧可能です。

※紙レポート発行申込をされた方は後日自宅に送付されるレポートを確認して下さい。

5. Flora Scan®のアフターフォロー

多くの健康診断や検査は「結果を見て終わり」になりがちですが、Flora Scan®は検査をもとに腸活の手厚いサポートを受ける事が可能です。
検査結果に基づき、受検者には腸活を楽しく学べる「アドバイスブック」が提供されるほか、体に良い菌を効果的に育てるための「食材の組み合わせ」が具体的に提案されます。
また希望者はプリメディカ専属の管理栄養士から、無料で個別のアドバイスを受けられます

「テレビでヨーグルトが良いと言っていたから何となく食べている」といった盲目的な腸活ではなく、「自分の腸には〇〇菌が足りないから、そのエサとなるオリゴ糖や特定の食物繊維をこの食材から摂ろう」という、パーソナライズされた確かなアプローチへと進化させることができるのです。

 

「なんとなく疲れが取れない」「常にお腹の調子がスッキリしない」といった日々の不調は、腸内フローラからのSOSサインかもしれません。

腸内フローラは遺伝だけで固定されるものではなく、毎日の食生活や生活習慣を変えることで、何歳からでも、いつでも良好な状態へと塗り替えていくことができます。過去の検査結果と今回の結果を比較する機能もあるため、改善に取り組んだ成果を数値で追いかける楽しみもあります。

腸内フローラ検査に関して興味がある方、体の不調でお困りの方は是非当院外来でご相談下さい。
下記webまたはお電話03-6380-1905から受診のご予約ができます。
https://ssc8.doctorqube.com/shinjuku-shimada-naika/

※コラム中の画像に関してはプレメディカ社に許可を得て掲載しております。

カテゴリー

最近の投稿