マンジャロの副作用について|吐き気・便秘から重い症状まで|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム

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マンジャロ(医療ダイエット)

マンジャロの副作用について|吐き気・便秘から重い症状まで


マンジャロの副作用について 吐き気・便秘から重い症状まで 新宿しまだ内科クリニック
マンジャロの副作用について 吐き気・便秘から重い症状まで 新宿しまだ内科クリニック

監修:新宿しまだ内科クリニック 理事長 島田昌彦 / 最終更新日:2026年9月4日

マンジャロ(チルゼパチド)でよくみられる副作用は、吐き気・嘔吐・下痢・便秘・腹痛などの消化器の症状と、注射した部位の赤みやかゆみです。多くは使い始めや用量を上げた時期にみられ、体が慣れるにつれて落ち着いていくことが多いお薬です。一方で、まれに急性膵炎や胆のうの病気など、すぐに受診が必要な症状が起こることもあります。この記事では、起こりうる副作用と、症状が出たときの対応をご説明します。

「副作用が心配で、なかなか踏み出せない」というお声をよくいただきます。

副作用は、あらかじめ知っておくことで、いざというときに落ち着いて対応できます。心配をあおるためではなく、安全にお使いいただくために、包み隠さずご説明します。

この記事は一般的なご説明です。症状の感じ方や出方には個人差があります。気になる症状があるときは、自己判断せず当院または医療機関へご相談ください。

よくみられる副作用

マンジャロで比較的よくみられるのは、おなかまわりの症状です。使い始めた時期や、用量を上げた直後に出やすい傾向があります。

部位 起こりうる症状
胃腸の症状 悪心(吐き気)、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、腹部膨満(おなかの張り)、胃食道逆流(胸やけ・げっぷ)
食欲の変化 食欲減退、少量で満腹になる、においが気になる
注射した部位 赤み、かゆみ、痛み、腫れ、しこり
全身の症状 疲労感、だるさ、めまい

これらの多くは時間の経過とともに落ち着いていくことが多い症状です。ただし、つらさが続く場合や、日常生活に支障が出る場合は、我慢せずご相談ください。用量を調整する、次の増量を見送るなどの対応をとることがあります。

なぜ吐き気や胃の不快感が起こるのですか

マンジャロは、食後に腸から出るホルモン(GIP・GLP-1)の受け皿に働きかけるお薬です。その働きのひとつに、胃から食べ物が送り出される速さをゆるやかにするというものがあります。

そのため、食べたものが胃にとどまる時間が長くなり、「少し食べただけでおなかがいっぱいになる」「胃がもたれる」「気持ち悪い」と感じることがあります。お薬が働いていることの裏返しでもある症状です。

とはいえ、つらいまま続ける必要はありません。多くの場合、食事のとり方を工夫したり、用量の進め方を調整したりすることで、負担を軽くできます。

吐き気・便秘などをやわらげる工夫

吐き気・胃のもたれがあるとき

  • 1回の食事量を減らし、回数を分けてゆっくり食べる
  • 脂っこいもの、揚げ物、甘いものを控えめにする
  • 満腹まで食べず、腹八分目で切り上げる
  • 食後すぐに横にならない
  • 冷たい飲み物を少しずつ、こまめにとる

便秘があるとき

  • 水分をしっかりとる
  • 野菜・海藻・きのこなど、食物繊維をとる
  • 軽い運動を取り入れる
  • それでも改善しない場合は、お薬でのご相談も可能です

下痢・嘔吐が続くとき

下痢や嘔吐が続くと、体の水分が失われ脱水になりやすくなります。脱水は腎臓の負担にもつながりますので、水分と塩分の補給を心がけ、症状が続く場合は早めにご相談ください。

注射した部位の症状

注射した場所に、赤み・かゆみ・軽い痛み・腫れ・しこりが出ることがあります。多くは数日で目立たなくなります。

気をつけていただきたいこと

  • 毎回、同じ場所に打たず、少しずつ場所をずらす
  • 赤くなっている場所、しこりのある場所には打たない
  • 強くこすらない
  • 清潔な状態で注射する

赤みや腫れが広がる、痛みが強くなる、熱をもつといった場合は、ご連絡ください。

まれに起こる重大な副作用

頻度は高くありませんが、次のような症状が起こる可能性があります。あらかじめ知っておいていただくことが大切です。

副作用 気づくきっかけとなる症状
急性膵炎 嘔吐をともなう強い腹痛が続く、背中側まで痛みが広がる
胆石症・胆嚢炎・胆管炎 右上腹部の痛み、発熱、白目や皮膚が黄色くなる
低血糖 冷や汗、動悸、強い空腹感、手のふるえ、集中できない
アナフィラキシー・血管性浮腫 息苦しさ、じんましん、顔・唇・のどの腫れ
脱水にともなう急性腎障害 嘔吐や下痢が続いたあとの、尿の量の減少、強いだるさ、むくみ

低血糖は、マンジャロだけを使用している場合には起こりにくいとされていますが、ほかの血糖を下げるお薬(インスリンやSU薬など)と併用している場合は起こりやすくなります。ほかの医療機関で処方されているお薬がある方は、必ず診察時にお申し出ください。

すぐに受診していただきたい症状

次のような症状があるときは、使用を中止して速やかに医療機関へご相談ください。

  • 嘔吐をともなう強い腹痛が続く
  • 右上腹部の痛み、発熱、白目や皮膚が黄色くなる
  • 息苦しさ、顔やのど・唇の腫れ、じんましん
  • 冷や汗、動悸、強い空腹感、手のふるえ(低血糖が疑われる症状)
  • 水分がとれないほどの嘔吐・下痢が続く
  • 立ちくらみ、尿が出ない、意識がもうろうとする

夜間・休診日で当院にご連絡がとれない場合は、お近くの医療機関または救急外来を受診してください。

当院へのご連絡先
TEL:03-6380-1905(診療時間内)
受診の際は、使用中のお薬の名前・用量・最後に注射した日をお伝えください。

併用に注意が必要なお薬

マンジャロは胃の動きをゆるやかにするため、ほかの飲み薬の吸収に影響することがあります。次のようなお薬をお使いの方は、必ず診察時にお申し出ください。

  • インスリン、SU薬など、血糖を下げるお薬
  • 低用量ピル(経口避妊薬)
  • 甲状腺のお薬
  • SGLT2阻害薬などの内服薬
  • そのほか、ほかの医療機関から処方されているお薬・サプリメント

お薬手帳をお持ちいただくと、確認がスムーズです。

副作用を減らすために当院が行っていること

1診察の前にカウンセラーがご説明します

起こりうる副作用と、症状が出たときの連絡方法、費用について、診察の前にカウンセラーがご説明します。ご不明な点はどうぞ遠慮なくお尋ねください。ご説明を聞いたうえで、今回は見送るという判断もしていただけます。

2医師が問診と診察で適応を判断します

ご説明を聞いて処方をご希望される場合に、医師の診察へお進みいただきます。膵炎や胆のうの病気の既往、腎臓・肝臓の状態、ほかのお薬などを確認し、お薬を使えるかどうかを医師が判断します。必要と判断した場合は、検査をご提案することがあります。

3低い用量から始めます

原則としていちばん低い2.5mgから開始し、体調と副作用の出方を確認しながら、医師が段階的に調整します。高い用量ほど適しているというものではありません。

4看護師が使用方法をご説明します

注射の手順、打つ場所の変え方、保管の方法、打ち忘れたときの対応を看護師がご案内します。初回は院内で注射を行うことも可能です。ご自身で注射するのが難しい方は、毎回ご来院いただき、看護師が代わりに注射することもできます(初回の指導時は無料、2回目以降は1回につき手技料550円)。

あわせてお読みください
マンジャロがどのようなお薬か、しくみ・使い方・料金については、「マンジャロとは?」でご説明しています。

よくあるご質問

Q. 副作用は必ず出るのですか?

必ず出るものではありません。まったく気にならない方もいらっしゃれば、使い始めに吐き気を感じる方もいらっしゃいます。出方や強さには個人差があります。

Q. 副作用はどのくらい続きますか?

使い始めや用量を上げた直後に出やすく、続けるうちに落ち着いていくことが多い症状です。ただし個人差がありますので、つらさが続く場合はご相談ください。

Q. 吐き気がつらいときは、やめたほうがよいですか?

まずはご相談ください。食事のとり方の工夫、増量を見送る、用量を戻す、いったん休むなど、いくつかの対応があります。自己判断で量を変えることは避けてください。

Q. 用量を上げると副作用も強くなりますか?

用量を上げた直後に症状が出やすくなる傾向があります。そのため当院では低用量から始め、体調を確認しながら段階的に調整しています。

Q. 市販の胃薬や下痢止めを飲んでもよいですか?

自己判断での併用は避けてください。症状によって適したお薬が異なりますので、まずはご相談ください。

Q. お酒は飲んでも大丈夫ですか?

アルコールは胃腸への負担や脱水につながりやすく、膵臓にも負担がかかります。飲まれる場合は量を控えめにし、水分をこまめにおとりください。心配なことがあれば診察時にご相談ください。

Q. 髪が抜けると聞きましたが本当ですか?

お薬そのものの作用というよりも、短い期間に体重が大きく減ったときや、食事量が減って栄養が不足したときに起こることがあります。極端な食事制限は避け、たんぱく質やビタミン・ミネラルを意識しておとりください。気になる場合はご相談ください。

Q. 副作用が出た場合、費用は戻りますか?

お渡し済みのお薬の返金・返品はお受けしておりません。また、適応外使用による自由診療のため、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。開始前にカウンセラーからご説明します。

Q. 妊娠中・授乳中でも使用できますか?

妊娠中の方、妊娠している可能性のある方、授乳中の方には、原則として処方できません。診察時に必ずお申し出ください。

Q. 打ち忘れたときはどうすればよいですか?

2回分をまとめて注射することは絶対に避けてください。対応の仕方はどのくらい間があいたかによって異なりますので、自己判断せず当院までご連絡ください。

自由診療・適応外使用に関する表示

治療内容 チルゼパチド製剤「マンジャロ」を週1回皮下注射する自由診療です。原則として自己注射ですが、ご来院いただき看護師が注射することもできます。
承認状況 マンジャロは国内で2型糖尿病治療薬として承認されています。体重管理・医療ダイエットを目的とする使用は適応外使用です。適応外使用における有効性・安全性は、国内で承認された効能・効果および用法・用量と同様に確認されているものではありません。
入手経路 国内の医薬品卸売業者を通じて、国内承認品を入手しています。個人輸入品ではありません。
国内承認薬の有無 マンジャロと同じ有効成分「チルゼパチド」のお薬として、肥満症を効能・効果とする「ゼップバウンド」が国内で承認されています。成分の異なる別のお薬ではなく、販売名と、承認されている効能・効果が異なります。ゼップバウンドの使用にあたっては、対象となる方の条件、実施する医療機関、治療方法等が定められています。
主な副作用 悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退、腹部膨満、胃食道逆流、注射部位反応、疲労などが起こることがあります。
重大な副作用 低血糖、急性膵炎、胆石症・胆嚢炎・胆管炎、アナフィラキシー、血管性浮腫、脱水にともなう急性腎障害などが生じる可能性があります。
費用 1本あたり3,400円から14,000円(税込)。ご紹介割引が適用される場合は1本あたり3,000円から13,000円です。初診料・再診料はいただきません。マンジャロのみをご希望の場合、お支払いはお薬代のみです。看護師が注射する場合は、初回の指導時は無料、2回目以降は1回につき手技料550円です。InBody測定は月1回無料、同月2回目以降は1回1,000円です。
救済制度 適応外使用による自由診療のため、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない可能性があります。
効果について 治療結果には個人差があり、体重減少その他の結果を保証するものではありません。

参考にした公的資料

  • PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)「マンジャロ皮下注アテオス」添付文書・患者向医薬品ガイド
  • 厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について(医療広告ガイドライン)」

この記事の監修について

本記事は、新宿しまだ内科クリニック 理事長 島田昌彦が内容を確認したうえで公開しています。記載内容は公開時点の情報にもとづく一般的なご説明であり、個々の患者様の診断・治療に代わるものではありません。症状の感じ方には個人差があります。ご不安なことや、ご自身に当てはまるかどうかは、診察の際に医師へご相談ください。

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