インフルエンザ検査は発熱後何時間で受ける?早すぎると陰性になることも|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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感染症
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監修:新宿しまだ内科クリニック 理事長 島田昌彦 / 最終更新日:2026年9月5日
インフルエンザの迅速検査は、発症して間もない時期にはウイルスの量が十分でなく、感染していても陰性になることがあります。ただし「発熱から12時間たつまで受診してはいけない」というものではありません。高熱や強いだるさがあるときは、時間を待たずにご相談ください。当院は発熱の方専用の時間帯を設けていませんが、院内でのご案内をスムーズにするため、できるだけご来院前にお電話をお願いしています。
「熱が出たけれど、いつ病院に行けばいいのか分からない」というご相談を、とてもよくいただきます。
「12時間たたないと検査できないと聞いた」という方も多いのですが、そこだけが判断のすべてではありません。この記事では、検査を受けるタイミングの考え方を、順を追ってご説明します。
先に、いちばん大事なことをお伝えします
息が苦しい、水分がとれない、意識がぼんやりするなど、具合が悪いときは検査のタイミングを気にせず、すぐに医療機関へご相談ください。検査より先に、体の状態を診ることが優先です。
この記事の内容
インフルエンザの診断には、鼻から検体を採って調べる「迅速抗原検査」が広く使われています。結果は10分ほどで分かります。
ただし、インフルエンザウイルスは感染してすぐに十分な量まで増えるわけではありません。発症して間もない時期に検査をすると、感染していても陰性になることがあります。
よく「発熱から12時間たたないと検査できない」と言われます。目安としてよく使われる数字ですが、すべての方に一律で当てはまるものではありません。
当院では、次のようなことをあわせて確認し、受診や検査のタイミングを判断しています。
高熱や強いだるさがあるのに、「まだ数時間しかたっていないから病院に行ってはいけない」ということではありません。体調に不安があるときは、検査のタイミングにかかわらずご相談ください。
迅速抗原検査は、採った検体の中にインフルエンザウイルスの目印(抗原)があるかどうかを調べる検査です。
発症の直後は、鼻やのどにいるウイルスの量がまだ少ないことがあります。そのため、次のようなことが起こります。
インフルエンザに感染している
↓
でも、検査の時点ではウイルスの量が足りない
↓
迅速検査では陰性と出る
検体を採る場所や採り方によっても、結果は変わることがあります。検査が陰性でも、インフルエンザを完全に否定できるわけではありません。
必ずしもそうとは限りません。とくに次のような場合は、陰性でも症状や経過をあわせて考える必要があります。
逆に、熱があるからといってインフルエンザとは限りません。新型コロナウイルス感染症をはじめ、ほかの感染症でも似た症状が出ます。
そのため当院では、検査の結果だけでなく、診察の所見と経過をあわせて判断します。
厚生労働省は、インフルエンザと普通のかぜの違いを次のように説明しています。
| 主な症状 | |
|---|---|
| インフルエンザ | 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身のだるさなどが比較的急に現れます |
| 普通のかぜ | のどの痛み、鼻水、くしゃみ、咳などが中心で、全身の症状はあまりみられません |
ただし、症状の出方には個人差があります。必ず高い熱が出るとは限らず、はじめは「のどが少し痛いだけ」「だるいだけ」ということもあります。
インフルエンザには、抗インフルエンザウイルス薬があります。厚生労働省は次のように説明しています。
抗インフルエンザウイルス薬の服用を適切な時期(発症から48時間以内)に開始すると、発熱期間は通常1〜2日間短縮され、鼻やのどからのウイルス排出量も減少します。
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。「検査がはっきり出るまで何日も待つ」というのは、お薬を使う面から見ると適切ではありません。
もっとも、インフルエンザと分かれば全員がお薬を飲まなければならない、というものでもありません。年齢、症状、持病、重症化のリスクなどをふまえて、必要かどうかを医師が判断します。
治療が必要な場合は始める時期も大切になりますので、インフルエンザが疑われる症状があるときは、受診のタイミングについて早めにご相談ください。
当院では、発熱症状のある方も診察しています。発熱の方専用の時間帯は設けていません。
ただし、院内でのご案内をできるだけスムーズにするため、発熱・咳・のどの痛みなどの症状がある方は、できるだけご来院前にお電話をお願いしています。
お電話で教えていただきたいこと
ご連絡なしでお越しいただいても診察は受けられます。事前にご連絡いただけると、院内でお待たせする時間を短くできます。
迅速抗原検査では、鼻の中に細い綿棒を入れて検体を採ります。数秒で終わりますが、鼻の奥に触れるため、つんとした感じや涙が出ることがあります。
採った検体を検査キットで調べ、インフルエンザウイルスの抗原が出るかどうかを確認します。
検査を行うかどうかは、症状や発症からの時間を確認したうえで医師が判断します。熱がある方に必ず検査をする、というものではありません。
厚生労働省は、安静にして休養をとること、とくに睡眠を十分にとること、水分を十分に補給することをすすめています。
高い熱が出ると、汗や呼吸から水分が失われやすくなります。水、お茶、スープ、経口補水液など、飲みやすいもので少しずつ補給してください。
食欲がないときに、いつもと同じ量を食べる必要はありません。おかゆ、うどん、スープ、ゼリー、果物など、消化しやすいものを食べられる範囲で少しずつどうぞ。
咳やくしゃみがあるときは、周りへ広げない配慮も大切です。手洗い、換気、十分な休養を心がけてください。
次のような場合は、「検査は何時間後がいいか」と待たずにご相談ください
夜間・休診日で当院にご連絡がとれない場合は、お近くの医療機関または救急外来を受診してください。
インフルエンザは、まれに重い症状をともなうことがあります。厚生労働省は、お子さんではまれに急性脳症を、ご高齢の方や免疫の力が落ちている方では細菌による肺炎をともなうなど、重症になることがあるとしています。
ご高齢の方、持病のある方は、早めのご相談をおすすめします。
あわせてお読みください
インフルエンザの予防接種については、「インフルエンザの流行が早い2026年、予防接種はいつ受ける?」でご案内しています。今シーズンは例年より1か月以上早く流行が始まっています。
必ず12時間待たなければならない、というものではありません。発症して間もない時期は迅速検査が陰性になることがありますが、受診のタイミングは症状や全身の状態によって変わります。症状が強い場合は、時間を待たずにご相談ください。
一律には決められません。高い熱や強いだるさがある場合は、無理に待たずご相談ください。診察のうえ、検査を行うかどうかを判断します。
発症して間もない時期は陰性になることがあります。また、インフルエンザ以外の感染症が原因の可能性もあります。症状が続く場合や悪くなる場合は、あらためてご相談ください。
処方するかどうかは、検査の結果だけでなく、症状、発症からの時間、体の状態などをもとに医師が判断します。
はい、ご来院いただけます。当院は発熱の方専用の時間帯を設けていません。ただ、院内でのご案内をスムーズにするため、できるだけご来院前にお電話をお願いしています。
鼻の中に細い綿棒を入れるため、つんとした感じがしたり涙が出たりすることがあります。数秒で終わります。
はい。発熱などの症状があって受診される場合は、保険診療となります。健康保険証またはマイナンバーカードをお持ちください。
あります。ワクチンは感染や発症を完全に防ぐものではありません。接種していても、症状があるときは同じようにご相談ください。
「インフルエンザかもしれない」「いま検査を受けてよいのか分からない」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。発熱症状のある方は、できるだけご来院前にお電話をお願いいたします。
発熱症状のある方のご連絡先
この記事の監修について
本記事は、新宿しまだ内科クリニック 理事長 島田昌彦が内容を確認したうえで公開しています。記載内容は公開時点の情報にもとづく一般的なご説明であり、個々の患者様の診断・治療に代わるものではありません。症状の出方には個人差があります。ご不安なことは、遠慮なく当院へご相談ください。
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