マンジャロを打つ場所はどこ?おなか・太もも・腕の注射部位を解説|新宿しまだ内科クリニック 公式コラム
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マンジャロ(医療ダイエット)
マンジャロ(医療ダイエット)


監修:新宿しまだ内科クリニック 理事長 島田昌彦 / 最終更新日:2026年10月16日
マンジャロを打つ場所は、おなか(腹部)・太もも(大腿部)・腕(上腕部)の3か所です。ご自身で自己注射する場合は、おなかか太ももを選びます。腕は、操作方法の指導を受けたご家族などに打ってもらう場合に使えます。週1回、皮膚のすぐ下(皮下)に注射し、同じ部位を使う場合でも毎回まったく同じ位置は避け、少しずつ場所を変えます。「おなか・太もも・腕のどこが一番効くの?」と心配される方もいますが、添付文書に掲載された試験では、3か所で吸収される量にほとんど差はありません。新宿しまだ内科クリニックでは、初回に看護師が実際の打つ場所と打ち方をご説明します。
注射が不安な方へ
「自分で打てないから治療をあきらめる」ということにはなりません。診察のときにお申し出ください。
この記事の内容
マンジャロの注射部位として示されているのは、おなか(腹部)・太もも(大腿部)・腕の後ろ側(上腕部)の3か所です。皮膚のすぐ下(皮下)に注射します。自己注射では、おなかまたは太ももが使いやすく、腕はご家族など他の方に打ってもらう場合に使います。
| おなか | ご自身で打てます。自分で見やすく、手が届きやすい場所です。当院では、おなかを基本にご案内しています |
|---|---|
| 太もも | ご自身で打てます。太ももの前から外側にかけての部分です |
| 腕(上腕部の外側) | ご自身では打ちません。操作方法の指導を受けたご家族などに打ってもらう場合に使えます |
おなかは、ご自身で見やすく手が届きやすいため、自己注射しやすい部位です。前回とまったく同じ位置は避け、右・左・上・下など少しずつ場所をずらして打ちます。赤み、傷、しこり、硬くなっているところ、あざがある部分は避けてください。当院では、おなかを基本にご案内しています。
太ももに打つ場合は、太ももの前から外側にかけての部分を選びます。ご自身で見やすく、手も届きやすいため、おなかと同じく自己注射に使える部位です。前回と同じ一点は避け、少しずつ位置を変えてください。
腕に打つ場合は、上腕部の外側から後ろ側を使用します。腕はご自身では打ちにくいため、操作方法の指導を受けたご家族など、他の方に注射してもらう場合に使います。
迷ったら:自己注射なら、おなかまたは太ももを選べば大丈夫です。打つ場所による吸収量の差はほとんどないため、「一番効く場所」を探す必要はありません。
血管の中(静脈内)や筋肉の中には注射しません。皮膚のすぐ下(皮下)に注射するお薬です。アテオスは、透明な底面を皮膚にしっかり当てて使います。皮膚をつまむ必要はありません。打つ場所の皮膚に、赤み、傷、しこり、かたくなっているところ、あざがある場合は、そこを避けてください。
吸収される量は、3か所でほとんど変わりません。「おなかに打つといちばん効く」「太ももは効きが弱い」といった話を見かけますが、それを裏づけるデータはありません。
マンジャロの添付文書には、健康な方54人に5mgを1回注射し、体に吸収された量(AUC)を場所ごとに比べた試験が載っています。おなかを1としたときの比は、次のとおりです。
| 注射した場所 | 吸収された量(おなかを1としたとき) |
|---|---|
| おなか | 1(基準) |
| 腕(上腕部) | 0.99 |
| 太もも | 0.95 |
差は1〜5%ほどで、医薬品の世界で「同じとみなせる」とされる範囲に収まっています。血液中の濃度がいちばん高くなるときの値は、太ももで1割強ほど低いという数字も出ていますが、これも同じとみなせる範囲内で、効き目に差が出ることを示したデータはありません。
なぜ「場所で効きが変わる」と言われるのでしょうか
糖尿病で使われるインスリンでは、打つ場所によって吸収の速さが変わることが知られています。インスリンは、食事に合わせて効き始める速さが大切なお薬なので、場所の違いが問題になります。同じ「皮下注射」であることから、この話がマンジャロにも当てはまると思われているのかもしれません。マンジャロは週1回のお薬で、数日かけてゆっくり効くという違いがあります。
ですので、「効きをよくするために、この場所に打たなければ」と気にする必要はありません。打ちやすい場所を選んでいただいて大丈夫です。
添付文書には、「同じ部位の中で注射する場合、毎回注射する場所を変更すること」と書かれています。日本イーライリリーの使い方の案内にも「毎回全く同じ場所に投与するのは避け、少しずらした場所に投与してください」とあります。たとえばおなかに打つ場合、先週と同じ一点ではなく、少しずらした場所に打ちます。
理由は、同じところばかりに繰り返し注射すると、皮膚や皮下に負担がかかるためです。赤みやかゆみなどの注射部位の症状を避けるうえでも、場所を変えることがすすめられています。
「場所を変えないとしこりができて、効かなくなる」と書かれていることがありますが、これはインスリンで知られていることです。マンジャロで同じことが起こると示したデータは見当たりません。ただし、添付文書で場所を変えるよう決められていますので、そのとおりにお願いします。
おなかの中でも、おへその周り、右、左、上、下と場所は十分にあります。「今週は右、来週は左」のように、ご自身で順番を決めておくと分かりやすくなります。
なお、前回から何cm離すかという決まりは、マンジャロの添付文書にはありません。ほかの薬(セマグルチドなど)では「2〜3cm離す」と決められていますが、同じ数字がマンジャロに定められているわけではありません。迷ったときは、こぶし1つ分ほど離すつもりで場所を変えていただければ十分です。
マンジャロの注入器「アテオス」は、針が外から見えない、1回使い切りのタイプです。針をつけたり、量を合わせたりする必要はありません。
お薬の名前と用量、使用期限を確認します。薬液が無色から少し黄色がかっていること、凍っていないこと、濁りや浮いているものがないことを確認してください。気泡があっても問題ありません(全量が注入される設計です)。冷蔵庫から出してすぐに打って構いません。室温に戻すために何分待つ、という決まりはありません。
前回と違う場所を選びます。手を洗い、打つところを消毒します。
灰色のキャップは、打つ直前に外します。まっすぐ引っ張って外し、外したキャップはすぐに捨ててください。はめ直すと針が傷むことがあります。針には触れないでください。キャップを付けたままボタンを押し切ってしまうと、その注入器は使えなくなります。
透明な底面を皮膚にしっかり当て、緑色の目印を回してロックを解除し、紫色のボタンを押します。1回目の「カチッ」で始まり、2回目の「カチッ」で終わりです。2回目が鳴るまで、注入器を肌から離さないでください。ボタンを押し続ける必要はありませんが、指を添えておくと注入器が安定します。
注入器の透明な部分に灰色のゴムピストンが見えていれば、注射は終わっています。カチッという音が聞こえなかった場合でも、ボタンを押し切ってから遅くとも10秒で針は戻ります。針は自動で中に戻るので、触れることはありません。
打ち終わったあと、薬液や血が少し皮膚に付くことがありますが、注射に影響はありません。カット綿やガーゼを当ててください。注射したところはこすらないでください。
注射したところに、赤み、かゆみ、痛み、腫れが出ることがあります。添付文書では、1〜5%未満の方にみられるとされています。
多くは軽く、数日で落ち着きます。症状が強いとき、広がるとき、何日も続くときは、次を打つ前にご連絡ください。かきこわすと、あとが残ったり、感染したりすることがあります。
2回分をまとめて注射することは、絶対に避けてください。
打ち忘れたときの対応は、次に打つ予定の日まで何日あるかで決まります。
| 次に打つ予定日まで 3日(72時間)以上あるとき |
気づいた時点ですぐに打ちます。その後は、もとの曜日に戻して打ちます |
|---|---|
| 次に打つ予定日まで 3日(72時間)未満のとき |
その回は打ちません。次のもとの曜日に打ちます |
迷うときは、打つ前に当院へご連絡ください。
また、次のような場合も、ご自身で判断せずにご連絡ください。
| 初回の指導 | 看護師が打ち方をご説明します(指導料はかかりません) 診察と同じ日に受けられます |
|---|---|
| 看護師による注射 | 注射が怖い方、自分では打ちにくい方は、看護師が代わりに注射します 初回から1回550円(税込)。毎回お任せいただいても大丈夫です |
| 打つ場所 | おなかを基本にご案内しています |
| 困ったとき | 打ち忘れ、うまく打てなかったとき、注射した場所の症状は、お電話でご相談ください |
マンジャロの「打つ場所」だけ先に確認したい方へ
ご自身で打つ場合は、おなか(腹部)か太もも(大腿部)です。腕(上腕部の外側)は、操作方法の指導を受けたご家族などに打ってもらう場合に使えます。吸収される量に場所による差はほとんどありません。当院では、自分で見やすく手が届きやすいおなかを基本にご案内しています。打つ場所に迷うときは、診察のときにご相談ください。
おへその周り、右、左、上、下と場所を変えながら打ちます。マンジャロの添付文書に「おへそから何cm離す」という決まりはありません。皮膚に赤み、傷、しこり、かたくなっているところ、あざがある場所は避けてください。
ほとんど変わりません。添付文書に載っている試験では、おなかを1としたときに吸収された量は、腕の後ろ側で0.99、太ももで0.95でした。いずれも「同じとみなせる」とされる範囲で、効き目に差が出ることを示したデータはありません。打ちやすい場所を選んでいただいて大丈夫です。
同じところに繰り返し注射すると、皮膚や皮下に負担がかかるためです。添付文書でも「同じ部位の中で注射する場合、毎回注射する場所を変更すること」と決められています。おなかの中で、少しずつずらしていただければ十分です。
マンジャロの添付文書に、距離の決まりはありません。こぶし1つ分ほど離すつもりで場所を変えていただければ十分です。ほかのお薬で「2〜3cm離す」と決められているものがありますが、マンジャロの決まりではありません。
できます。当院では、看護師が代わりに注射することができます。打ち方の説明に料金はかかりません。看護師が代わりに注射する場合は、初回から1回550円(税込)です。毎回お任せいただいてもかまいません。「自分で打てないから治療をあきらめる」ということにはなりませんので、診察のときにお申し出ください。
はい、同じ日に受けられます。診察でお薬をお出しできると判断した場合、その場で看護師が打ち方をご説明します。
ふだんどおりで問題ありません。注射したところが赤くなっている、痛むといった場合は、こすらないようにしてください。気になるときは診察時にご相談ください。
はい。冷蔵庫から出してから何分以上待たなければならない、という決まりはありません。そのまま打っていただけます。
問題ありません。マンジャロは中のお薬が全量注入される設計になっており、気泡の大きさにかかわらず、決まった量が入ります。空打ち(試し打ち)も必要ありません。
硬い床や地面に落とした場合は、その注入器は使わず、新しいものをお使いください。注入器には一部にガラスが使われています。ご連絡いただければ対応をご相談します。
次に打つ予定日まで3日(72時間)以上あるときは、気づいた時点で打ち、その後はもとの曜日に戻します。3日(72時間)未満のときは、その回は打たずに次のもとの曜日に打ちます。2回分をまとめて注射することは絶対に避けてください。迷うときは当院へご連絡ください。
赤み、かゆみ、痛み、腫れは1〜5%未満の方にみられ、多くは軽く数日で落ち着きます。次に打つときは、その場所を避けてください。症状が強いとき、広がるとき、何日も続くときは、次を打つ前にご連絡ください。
30℃を超えない場所に置いていた場合は、21日以内であれば使えます。凍ってしまったものは使えません。判断に迷うときは、使う前にご連絡ください。
針に触れないようにして、フタのできる固い容器(牛乳パック、空き缶など)に入れ、ごみ袋に入れて捨ててください。お住まいの自治体の案内が異なる場合は、そちらに従ってください。
| 治療内容 | マンジャロ(チルゼパチド)を週1回皮下注射する治療です。 |
|---|---|
| 承認状況 | 国内で承認された医療用医薬品です。承認された効能・効果は2型糖尿病で、体重を減らす目的での使用は承認された範囲外(適応外使用)となり、自由診療です。 |
| 入手経路 | 国内の医薬品卸売販売業者から正規に仕入れています。個人輸入は行っていません。 |
| 国内の承認医薬品 | 同じ成分で国内承認された医薬品です(承認された効能・効果は上記のとおりです)。 |
| 主な副作用 | 吐き気、便秘、下痢、食欲の低下、注射部位の赤み・かゆみ・痛み・腫れなど。まれに重い症状が起こることがあります。 |
| 費用 | 自由診療です。お薬の料金は肥満治療のページをご覧ください。看護師による注射は、初回から1回550円(税込)です。 |
| 救済制度 | 適応外使用のため、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない場合があります。 |
| 効果について | 効果には個人差があり、すべての方に同じ結果が得られるものではありません。 |
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打ち方が不安な方、注射が怖い方も、どうぞご相談ください。初回は看護師がご説明し、ご希望があれば看護師が代わりに注射します。治療を始める前に、カウンセラーが副作用と費用をご説明し、医師が診察のうえで判断します。
この記事の監修について
本記事は、新宿しまだ内科クリニック 理事長 島田昌彦が内容を確認したうえで公開しています。記載内容は公開時点の情報にもとづく一般的なご説明で、個々の患者様の診断・治療に代わるものではありません。実際の打ち方は、注入器に添付されている取扱説明書と、当院での指導に従ってください。
新宿しまだ内科クリニック
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